2020年2月2日日曜日

ヨガって腹式呼吸?

よく「ヨガは腹式呼吸」「ピラティスは胸式呼吸」と言われているけれど、
空気がお腹に入る筈もなく
肺に入るわけで、肺を動かす基本的な筋肉は横隔膜なのだから
あんまり腹式呼吸だ胸式呼吸だと分ける必要も無いと思う。

分ける必要ないんじゃね?って人達はよく「横隔膜呼吸」というワードを使っているような気がするけれど
私も「完全呼吸」(ヨガでお腹も胸も使いましょうという呼吸)か、その「横隔膜呼吸」と言うことが多い。

ちなみに空気が入る「肺」ってどれだけの大きさか、知ってますか?

とりあえず「肺の位置を想像しながら」
数回、呼吸をしてみて下さい。

呼吸を数回してから、肺の図を見てみます。

前から見たところ。
鎖骨の上まで肺!(これは結構、驚かれる率が高い)

背中にも肺が広がっている!


 もういっちょ、背中側から肺を見てみましょう。

思っているよりも肺って大きくないですか?
ここまで肺ってあるんだーと実感してから、もう一度、呼吸をしてみましょう。

…と言うと「前よりも呼吸が深くなった!」と言っていただけることが多いのですが
(まぁ皆さま、大人ですしw)

鎖骨の上まで肺があるんだなー、
肺は背中まであるんだなー、と
イメージして呼吸をするのと

「肺は前の胸まわり程度」と小さな肺のイメージで呼吸をするのとでは、やっぱり違います。

次に横隔膜の位置。
肺の下に、クラゲのような、パラシュートのような、不思議な形で存在しています。

横隔膜を下から見てみます。
パラバルーンっぽいかな?

吸気
横隔膜が下がる→肺が膨らむ
横隔膜が下がる→内臓が上から押されて前に出てお腹が膨らむ

呼気
横隔膜が上がる→肺が縮む
横隔膜が上がる→内臓が元に戻りお腹が凹む

 この辺りが「腹式呼吸はしっかり横隔膜を使っているから良い呼吸なんです」と言われるところなんだろうけれど、
横隔膜が下がる→肺が膨らむ→肋骨が動く
になります。

プロメテウス 第2版 P158
横隔膜が動けば、肋骨も動くよね?

というわけで、あまり腹式呼吸だ胸式呼吸だとこだわらずに、
気持ちよく、吸う時は軽く肋骨を釣り上げてお腹を緩め、
吐く時は肋骨が下がってお腹がへこむ…
と胸もお腹も使えばいいのではないかと思います。

普段、前方に息が入る意識を持っている人は、
背中に息を入れる、というイメージを持つと深く入るかも。
私は背中の肋骨の下辺りをポイントに息を入れるイメージで動くことが多いです。

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